2019年1月12日土曜日

創造性を磨くには?

創造力、クリエイティビティをつけたい、
そのためにはどうしたらいいか、と良く聞かれる。

私にそのような事を聞く、ということは、
コピーライターはクリエイティブな職業だ
という認識が世間一般にあるのだろう。

彼らは言う。

創造性を磨くために、絵を習おう
と思っているけどどう思うかとか。

楽器を演奏して感受性を磨けば
同時に創造性も磨かれはしないか、とか。

あるいは、

ドラマチックな映画を鑑賞したり、
詩や書道やダンスや日舞や演劇など、
芸術性のあるものに触れれば、
創造力は向上して、斬新なものが
生み出せるようになるのではないか、

そんな感じで私に問う。

問いかけは様々だが、
私の答えはいつもシンプルだ。

「まず全て捨てたら良いですよ。」

とそう答える。

私がセールスレターを書いたり、
チラシを書いたり、広告を書いたり、
何らかのスピーチの台本を書いたり、

そういった創造性のある作業を
行う時、まず、全てゼロにする
ところから始める。

私が文章を書く時、一番イヤなのが、
頭の中がカオス状態になることだ。

常に頭の中はクリアにしておきたい。
そう365日24時間思っている。

私が以前先生から教わった概念で、
頭の中の容量、という話がある。

HDDメモリのように脳にも使える
容量が決まっているという話だ。

また、同時に作業容量というか、
頭の中で色々と整理したりまとめたり、
概念を融合してみたり、分離してみたり、
違う角度から考えてみたりするための、
そういった創造スペースもその脳の
容量内にある、ということがあるらしい。

つまり、脳の容量を雑念や感情や
雑多な情報で埋め尽くしていると、
作業スペースが少量しか取れず、
何かを生み出す力が弱まる、ということなのだ。

だからまずは雑多な情報や
必要のない、関係のない雑念や感情を
ごっそり抜き取って、創造スペースを
確保する必要がある、ということなのである。

いわば絵を書く時、ごちゃごちゃと
落書きだらけの画用紙を前にして、
どれだけクリエイティビティを
発揮しようとしても、たかが知れている。

ちょっと残った狭い白紙に
なんとか頑張って書くしかなくなる。

また、その既に書かれている絵
(既存の情報、過去の価値観)に
無意識の内でも影響されて、その
狭いスペースに書かれた絵も似たような、
面白みのない、斬新性とは程遠い絵になるだろう。

だからまずは、使い古しの画用紙は
全てゴミ箱にポイ捨て、新しい白紙の
上に一から新しく筆を走らせる必要があるのである。

頭の中でも同じことだ。

今までの価値観、既存の情報、
社会の声、日常のイザコザ、
葛藤と不安、家のローンと家賃、
過去のトラウマと倫理観、夢、

一枚の絵を完成させるのに、
不必要な情報を入れたまま、
私達はキャンパスの上に鉛筆を
置こうとする。それをやめるのだ。

全て捨て去る必要もない。
ただ、創造的な作業を行っている時は、
脇にそっと、おいておく必要がある。

そのためには一番良いのが、
全て書き出すことだろう。

今感じていること、今考えていること、
今不安に思っていること、
今ワクワクしていること、

全て書き出す。

それでそれを客観的に見つめる。

それで悩みが全て忘れられるわけではない、
が凄く楽になるのが感じられると思う。

重い荷物を一旦、すっと、
肩から下ろしたように、感じる。

それで文章を書いたり、何か芸術的な作業を
してみた時、あなたはあなたが素晴らしい
独創性をもっていたことを初めて知るだろう。

私達は誰もが素晴らしい創造性を持っている。

ただ、それを発揮できていないだけだ。

全て捨て、
一旦ゼロから始める。

頭の中の作業領域を確保する。

創造性を発揮するために
必要なことは、それだけである。

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